背景色おためしプログラム で のぼる階段



ネコの絵を上手に描けたよ。背景の色はどうしようか?何色が良いかな・・・
もんちゃんが悩んでたから、試せるものを作ってみた。決めるのは難しいけど、試すって楽しい!

 

おためしプログラム   試してみよう

 画像をクリックするとおためしプログラムが開きます

このプログラムはScratch(スクラッチ)でカンタンに作れます。このサイト上から直接使用できるように、TurboWarpを使用してパッケージ化しています。
※TurboWarpはGarboMuffin氏によって開発されたScratchのMODであり、MITライセンスのもとで自由に利用可能です。

 

良いアイテムを手に入れた!  ご褒美に買ってもらったよ

 いろんな描き方、いろんな画材。できること、可能性を知り表現の幅を広げる!  

ArtCrayon

アートクレヨン 使ってみていいところ


もんちゃんが使って感じた良いところ
①とにかく描きやすい
②色が混ざりやすい
③クズが出にくい
④よく伸びる、粘りがある

 マキヤグループ主催の「大好きな人似顔絵大会」で金賞を受賞したもんちゃん。ご褒美に祖父母が何か買ってくれると言うので、欲しかった油絵クレヨンをおねだりしました。早速ママが近所の画材屋に聞いてくれました。

  「PentelのArt Crayonが入荷しました」との連絡を受け、取りに行った後で早速描いてみました。クレヨンの箱にはもんちゃんが好きな「おじいちゃん先生」(柴崎先生)の猫の絵が描かれていたので、インスパイアされてスパークしたので早速描き始めました。

 

慣れるまでのチューニング  クセや利点を知ろう

 どう動かすと、どう描けるのか。やっていいこと、やらない方がいいこと。画材に自分をチューニング!

描いてみた感想 普通のクレヨンに比べ?


 ここが良かった
①力を入れずに大きな紙に描けるのがイイ
②普通のクレヨンはクズが出て紙が汚れるけど、それがないのがイイ
③光の感じとか、上から色を重ねて描けるのが便利
④重ね塗りのときは、伸ばしすぎると混ざっちゃうから注意

 ママと一緒に描いてみます。描き方のコツをママに教えるんだけど、絵のことって伝えるのが難しい!立体感を出すには陰影が大事。光を表現するには白を巧く使うんだよ。

 最近少しずつパースを意識するようになったけど、描くのはまだ苦手。でも彩色は得意だから、色の付け方で立体感を出していきます。写真だと分かりづらいけど、実物は妙に艶のある立体感が表せています。ネコ本体は描き終えました。

 

背景の色はどうしよう?  悩むなら試してみよう

 ネコ本体が完成して、背景を塗るんだけど何色が良いんだろう?試せたらいいのに。なら、試せるようにしよう!

あらかじめ試せたらいいのに なら試そう


 背景の色を検討するには
①実際に塗ってみる…一発勝負
②背景を透過色にして重ねる…パワポなど
③背景を順に変えてみる…プログラム
④背景を好きな色に変えてみる…プログラム
⑤それをカンタンに使えるようにする…UF

 ひとまず背景の塗られていない絵の写真を撮ります。これをScratchで、新しいスプライトとしてアップロードします。スマホで撮った写真は共有でGoogleDriveにコピーしてScratchに使えば便利ですね。

 アップロードするとまずはビットマップ形式で扱われるので、この段階で消しゴムツールを使って背景を消していきます。これが面倒なのであれば、背景の白を透過色として保存したものをScratchでアップロードすれば楽ですね。もちろん、ScratchではなくTurboWarpを使っても良いですよ。

 まずは、背景色を順に変えていって気に入った色を見つけられるようなプログラムをチャチャっと組んでみようと思いまして、色の効果と明るさの効果を変えるブロックを使ってみます。但し背景に何もオブジェクトがなければ色などの効果は効かないので、背景には白い四角をステージいっぱいに描いておきます。

 とりあえず背景色を順に変えるプログラムを作って背景の色を変えて、これを動画化してみせてどれが良いかと聞いてみました。でもこれだと良かった良くないは記憶任せになるので、満足いくものではありませんでしたね。
 ユーザーフレンドリーの観点で改善するのが次の手でしょう。

 

思った色に変えて比べてみる  選べるという優位

 背景色のパターン確認はありがたいけど、自分で選んで比較できたらもっといいよね

調整レバー方式にしよう 自由に変えたい


 Scratchでカンタンに作れます
①調整レバーとして絵具のチューブを描く
②その座標で左右は色味、上下は明るさを変える
③絵の具の座標を使い比率で調整
③気にいった色を微調整可能

 順に変化させたものを動画にして進む/戻るの操作で気に入った色を探すのは、ちょっと使い勝手が悪い。ということで、明暗と色味をマニュアル調整できるようにプログラムを組んでみました。

 色味は0~200で変わります。x座標の値は-240~240なので、-200~200の範囲を0~200に割り当てる変換をすればちょうどよさそう。ということで、-200のときに0としたいので[x座標+200]とします。でもこれだとx座標が200のときに400となってしまうので、2で割って200にしましょう。x座標が0のときに(0+200)÷2=100となります。数学の一次式です、役に立つでしょ?

 明るさは-100で真っ黒、100で真っ白なのですが、元が白なので明るさ=20でも真っ白です。y座標は-180~180なので、-150~150の範囲を-100~50くらいに割り当てればちょうどよさそうですね。y座標が150のときに50になるようにするには、[y座標-100]とすればいいですね。でもこれだとy座標が-150のときに-250になってしまいます。これを-100にするなら-250/𝒙=-100、𝒙=-250/-100なので𝒙=2.5となりますが、これは3でいいでしょう。-250÷3=83.3ですが、実際は-180までいけるので-280÷3=-93.3、これで十分ですよ。

 

背景の色は決まったかな?  みんなの意見も気になる

調査

 暗い色がイイかななんてみんな言っていましたが、試してみるとくすみ系の色が似合うことに気が付きました。緑系、紫(モーブ)系、青系、黄土色やベージュ系、意外と何でも合うのかな。パパとママにも気に入った色を言ってもらって、自分の意見と近いことを確認したもんちゃん。決まったようです。

 最終的にアッシュブルーとでも言うのでしょうか、灰色味のあるやや暗めの青にしました。多少のムラと差し色を施すあたり流石もんちゃんです。素敵な絵に仕上がりました!プログラムで確認したうえで塗っているので、「あっちの方が良かったかな…」といった後悔などもなく自信をもって塗れたようです。

 プログラムの方はとってもシンプルですが、座標の変換が慣れないと難しいかも。でも、オフセット(足し算)と比率(掛け算)で何とかなりますから、実際に計算しなくても現物合わせで数字を調節すればOKです。計算はコンピュータにやらせて、人間は式を立てればいい。数字の調節は、両者でやれば楽ですよ。
 また、気に入った色を記録するボタンを作って後で比較できるようにするのもいいかも。

 今回描いた絵は2025年9月15日にプラザヴェルデで行われる沼津こども文化芸術祭2025「百花フェスティバル」に展示される予定です。これ以外にもF100(160cm×130cm)の巨大キャンバスの絵が1点、0切り画用紙の絵が1点、四つ切画用紙の絵がこの猫の絵の他に3点、合計6点のもんちゃんの作品が展示されます。




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 一般社団法人ピンタニーニャ・プログラミング学習協会


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